アスベストの有無を調査分析して事前報告するのはなぜ

一般の人でもアスベストという言葉を一度くらいは聞いたことがあるはずです。アスベストとは石綿のことで、繊維鉱物の一種です。ふつうの人でも、なんだか健康に悪いものだということくらいは知っているのではないでしょうか。実際に石綿は、吸い込んで肺に入ったりすると、肺がんなどの重篤な病気を引き起こす危険な物質です。

そのため今では使用することが禁止されています。ただ、今でも石綿は住宅建材として残っています。全面的に使用が禁止される2006年よりも前に造られた建築物には、石綿が使われている可能性があるので要注意です。とくに解体工事などをする時に、何も対策をしないと石綿が空気中に大量に飛散してしまうので危険です。

といっても、2022年4月よりアスベストの事前調査結果報告制度がスタートしており、工事の施工業者は、事前に建物に石綿が使用されていないかを調査分析して、その結果を労働基準監督署や都道府県などに報告しなければならなくなっているので、一般の人はあまり心配することはないかもしれません。もしも事前の調査分析において、建物に石綿が使われていることが判明した場合は、飛散防止や暴露防止の対策をする必要が出てきます。まともな解体業者には、ちゃんとアスベストの調査分析ができるスタッフがいて、事前報告や対策を行ってくれますが、悪徳業者の場合はこれをちゃんとやらないケースがあるので要注意です。解体工事を依頼する場合は、建築物石綿含有建材調査者などがちゃんと在籍しているのかチェックした方がいいかもしれません。

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