アスベスト検査が必要なわけ

高度成長期や昭和初期は、人口が増えると同時にそれらの人々の為の住まいを沢山建築しなければなりませんでした。高度成長期はベビーブームも巻き起こったので、ファミリー層が住む住まいを急ピッチで建設しなければならなかったのです。ニュータウンや団地と言った住まいは、こうしたファミリー層に向けられた住まいであり、当時としてはあこがれの家でもありました。なぜならまるで西欧式の生活が営めて、非常におしゃれでスタイリッシュであったからです。

長年日本人は長屋暮らしが続き、夫婦や子供のプライバシーなど何ら存在しませんでした。ところが団地ではリビングダイニングのほか、子ども部屋や夫婦の寝室が区切られて有り、プライバシーを守って生活が出来たのです。こうした団地やニュータウンは、もはやゴースト化しわずかば高齢者しか済まないエリアにもなって居ます。外壁の崩壊、屋根からの水漏れなども深刻な問題であり、順次買いたいと建て替えが進められている状況です。

ここで必要になるのがアスベストの検査です。昭和に建築された家屋やマンションは石綿を吹き付けた建材をたくさん使っており、それを解体の際に吸いこむことで中皮腫や肺がんを発症してしまうのです。そこでアスベスト検査は大気汚染防止法などで義務化されるようになりました。アスベスト検査はかつては訪問検査で、目視調査などが主流でしたが、今では郵送で検体を送り、制度の高いX線や偏光顕微鏡検査が受けられるように成って居ます。

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